新着情報

  • blog

    インプラントと差し歯は何が違う?

    昨今、歯を失った際の修復方法として「インプラント」の認知度が高まってきています。 「よく噛めて見た目も良いのであればやってみたい」と思う人が増えていますが、これまでブリッジや入れ歯で補うことが主流だったこともあり、どんな治療なのかよく分からないといった方も多いのではないでしょうか? また、「差し歯」と形態が似ていることもあり、差し歯との違いが分かりにくく、勘違いされているケースも多いようです。 インプラントと差し歯の違いとは? インプラントと差し歯の大きな違いは「自身の歯の根っこが残っているか」ということです。 インプラントは歯を根っこから喪失してしまった部分に行う修復方法ですが、差し歯は歯の頭(歯冠)は喪失していても、根っこの部分は残っている歯に行う治療の最終修復形態です。 インプラントと差し歯では、そもそも治療する歯の状態が違うため、治療の最終形態をこの2つのどちらかから選択するということはありません。 インプラントとはどんな治療? インプラント治療は、歯を喪失した部分全体を再現させる修復治療です。 まず、歯を失った部分の下にある顎の骨に装置を入れるための穴を空ける外科手術を行います。 専用の機器で切削した穴にインプラント体を埋入することで、人工的に歯の根っこを再生し土台を作ります。 その後数か月、顎の骨や周辺組織インプラント体が結合する期間を置いたのち、土台にアバットメントという連結部を取り付けてそこへ人工歯を装着します。 差し歯とはどんな治療? 差し歯は、自分の歯の根っこを土台にして、歯の頭(歯冠)を修復する治療です。 まずは歯の根っこの中にある神経(歯髄)を除去し、根っこの中(根管)を清掃を何度か繰り返します。 根っこの中がきれいになったらお薬を詰め、次に中心にピンで土台を立てます。ピンを立てた部分を歯科用材料で土台形成を行い、その土台に人工歯を装着します。 差し歯と比較できる修復方法は? 歯の根っこが残っている場合の修復方法は、差し歯以外にクラウン(被せもの)があります。 先にお話ししたように、差し歯は補強の観点から前歯にしか行うことができません。 奥歯が根っこだけになった場合は、差し歯と同じ手順で根っこの治療を行った後、土台を作成して銀歯やセラミックなど修復素材でできたクラウンを被せて修復します。 差し歯は素材や制作方法がさまざまです 差し歯に用いられる修復素材は、見た目の観点から歯の色と同じ白い材料が用いられます。 これには保険適応の素材のものと、セラミックなど、より天然歯に近い色やツヤのある保険適応外の素材を用いて作成することができます。 また、全体的にセラミックにする場合や、裏側の目立たない部分だけ金属にするといったように、セラミックの素材や治療方法によっても費用が異なります。 保険適応外の素材の種類もさまざまで、どの素材を取り扱ってどんな治療を行えるのかは、歯科医院によって違いがあるため、事前に確認しておくことが必要です。

    2022.05.19

  • blog

    インプラントは何のために行う治療なのか?

    インプラントを入れるとメインテナンスが一生必要なのでは?という質問を多くいただきます。それは正解です。しかし言い換えると、「歯を守るためには一生メインテナンスが必要」なのです。 つまり、インプラントは、インプラントを長持ちさせるために行うのではありません。自分の歯を、そして歯肉を、そして顎関節を、そして口元を、そして顔貌をキープするために行う治療なのです。自分の残っている歯、そのプライスレスの歯や口元を守るために、また回復させるために行う治療が歯を補う治療(欠損補綴)であり、その治療方法のひとつがインプラント治療なのです。 『歯が抜けたからインプラント』は間違っている? 歯が抜けたからインプラントをして歯を回復させる、その考え方はインプラント治療の基本だと言えます。ですが、歯が抜けた原因の分析や解析、そしてその原因を改善することこそが、本来のインプラント治療の在り方だと思います。 例えば、虫歯が原因で歯が抜けた人は、虫歯予防に対して真剣に取り組まないといけません。歯周病で歯が抜けた人は、今残っている歯の歯周病治療を完璧に行って、さらに今後、残っている歯が歯周病にならないように真剣に取り組まないといけません。そのリスクを残したままインプラント治療を行っても、また同じ原因でインプラントや歯が抜けてしまいます。 歯が抜けてしまう原因は、虫歯や歯周病だけではありません。咬合(噛み合わせ)によって歯に無理な力がかかってしまうこともあります。咬合に原因のある方には、もちろん咬合の治療(咬合再構成、矯正治療)が必要となります。 インプラントは一生持つのか? この質問は、歯科治療のどの治療にとっても、とても難しい質問です。例えば、保険の銀歯で言えば、装着後2~5年で変形が始まるとも言われています。ですが変形したからといってすぐに取れる訳ではありません。変形が始まって二次う蝕のリスクが上がった時を言うのか、取れるまでを言うのか…とても難しい判断です。 また、耐久性には年齢にも左右されます。ご高齢の方へのインプラント治療と、若年者の方へのインプラント治療では、インプラントを使用する期間に差があります。例えば、インプラント治療を行うとなったとして、20年後の顔貌の変化を予測できますか?できないと思います。同様にお口の中の変化も予測できないのです。歯ぎしりや食いしばりもそうですが、日々歯を使う中で加齢変化というものが、天然歯にはどうしてもあります。歯の磨り減りや歯肉退縮など様々です。そういった変化に対してインプラントをどう馴染ませていくのかということも必要となるのです。口腔内の変化に対して上部構造(インプラントの差し歯の部分)の形を変えていく必要があります。また年齢を重ねるとどうしても起きてくる問題が歯周病です。歯周病にどう立ち向かうか、どう予防するのか、そういったところがキーポイントになります。

    2022.05.15

  • blog

    見えないからって奥歯は抜けたままにしていい?

    奥歯の役割とは? 奥歯は「臼歯」とも呼ばれ、噛む力が歯の中でも特に強いことが特徴的です。 奥歯には以下のような役割があります。 噛み締める時の負荷に耐える 食べ物をすりつぶす・咀嚼する 噛み合わせの高さを決める 発音する 奥歯を失うと噛み締める力がなくなり、硬いものを食べづらくなったり、咀嚼しにくくなったりします。噛み合わせの高さにも影響するため、抜けた奥歯を放置すると噛み合わせのバランスが崩れる原因にも。 失った奥歯の治療法には、インプラントの他にも入れ歯やブリッジなどがあります。しかし、入れ歯では奥歯の噛み締める機能を補うのは難しく、ブリッジは他の歯を削る治療なので歯の寿命を短くしてしまいます。 それに対して、インプラントはしっかり噛み締められる上、噛み合わせの高さもカバーすることが可能です。インプラントは奥歯の機能をしっかりと補う治療法です。 奥歯のインプラント治療における注意点 奥歯のインプラントは以下3点を十分理解した上で治療を受けることが大切です。 CTでの診断が必要 全身疾患があると治療のリスクがある 寿命があるので治療後もメンテナンスが必要 それぞれの注意点について詳しく見ていきましょう。 CTでの診断が必要 インプラント治療を行うに当たって、歯科用CTを使用した診断が必要です。 歯科用CTはお口周辺の水平・垂直・斜めの3次元から撮影し、立体的に診断できる検査装置です。インプラント治療では、顎の骨を立体的に見ることによって、治療前にインプラント体を埋め込む位置・向きなどをより細かく判断できます。 また、上の奥歯のインプラント治療を行う際、「上顎洞」と呼ばれる空洞があるため骨の高さが足りなくなる可能性が高いです。CT画像を使用して、インプラントを埋入する角度や深さを検討します。 一方、下顎の骨には下顎管と呼ばれる管があり、その中には神経や動脈・静脈が通っています。治療時に下顎管の傷つけないためにも、事前のCT撮影が大切です。 全身疾患があると治療のリスクがある 糖尿病や心疾患、骨粗しょう症をはじめとした全身疾患があると、インプラントの治療を行えない可能性があります。 インプラント治療はインプラント体を骨と結合させる治療です。手術中に合併症や偶発症を引き起こす可能性があるため、全身疾患はインプラント治療において治療リスクを伴います。 また、喫煙は骨の結合を妨げるため、インプラント治療が正しく行えないことが考えられます。 全身疾患がある方や喫煙の習慣がある方は、治療前に必ず歯科医師にご相談ください。 寿命があるので治療後もメンテナンスが必要 インプラントには寿命があるので治療後も定期的なメンテナンスが必要です。 定期的なメンテナンスを怠れば、インプラントの寿命が短くなり、再度手術が必要になることがあります。特に、インプラント周囲炎を発症して処置が遅れると、インプラントの脱落が起こりやすいです。 定期メンテナンスでは、ブラッシング指導やクリーニングを行って、インプラントやお口の中を清潔に保ちます。 また、定期的なメンテナンスだけでなく自宅でのセルフケアをしっかり行うことが大切です。 奥歯のインプラントのメリット 奥歯のインプラントのメリットは大きく次の3つ。 しっかり噛める 入れ歯のような違和感や痛みがない 噛み合わせのバランスが整う それぞれの詳細について解説していきます。 しっかり噛める インプラントは咀嚼力が天然歯に近い治療法です。 インプラントの素材となる「チタン」は、骨に埋め込むことで周囲の組織と結合する性質があります。そのため、時間が経つにつれて骨にくっついて、しっかりとかめるようになります。 入れ歯はインプラントほどしっかり噛めないので、硬いものも食べにくいです。しかし、奥歯をインプラントにすれば硬いものもあまり気にすることなく食べられるようになります。 入れ歯のような違和感や痛みがない 奥歯は前歯とは違って食事の際などに大きな力がかかるため、入れ歯が合っていないと、入れ歯が歯茎にあたって痛みを感じやすいです。 また、装着感があるので、特に入れ歯をつけはじめた頃はお口の中に違和感を覚えやすいです。 一方、インプラントは天然歯と同じように噛めるので、噛み締める際に痛みを感じることはほとんどありません。装着感もないので、自分の歯のように違和感なく過ごすことができます。 噛み合わせのバランスが整う 奥歯がなくなると、歯に加わる力が偏って噛み合わせのバランスが悪くなります。 歯の噛み合わせがずれていると、肩こりや頭痛の原因になるだけでなく、顔の輪郭が歪むなど、歯以外の部分にも不調が起こります。 人間の歯は上下の歯がしっかりと噛み合っている状態が理想です。 インプラント治療で噛み合わせを調整することで、お口以外の部分に起こる不調を避けることができます。 また、噛み合わせがしっかりすることで、発音しやすいのもインプラントのメリットです。

    2022.05.09

  • blog

    インプラント後の薬はどうしたらいい?

    インプラントの手術後は、手術による傷や腫れを癒すための定着期間に入ります。 傷も腫れも自然に治っていくものの、手術後には薬が処方されるためそれを指示どおり飲む必要があります。 薬の種類は一定ではない まず知っておいてほしいのが、インプラントの手術後に処方される薬は一定ではないということです。 と言うのも、処方される薬の種類は歯科医院ごとで異なりますし、患者さんの健康状態でも変わります。 歯科医の指示を守って正しい飲み方をし、不明な点は必ず確認するようにしてください。 あくまで一般例になりますが、処方される薬の主は痛み止めや抗生剤や消炎酵素剤です。 症状が出た時だけ飲みもの、一定感覚で飲むものなど飲み方にもそれぞれ決まりがありますし、 うっかりの飲み忘れは効果が得られなくなってしまうので注意してください。 痛み止め 薬の種類が一定ではないとは言え、何らかの形で痛み止めは処方されるでしょう。 手術直後には痛みを感じないでしょうが、これは手術時の麻酔がまだ効いているせいです。 このため、一定時間経過すると麻酔が切れて痛みを感じるようになるでしょう。 手術後に関しては麻酔がきいているうちに飲んでおくという方法もあります。 そうすれば麻酔が切れても痛み止めの効果で痛みを感じなくなるのです。 ちなみに痛み止めは痛みを感じたら飲むのが基本なので、痛みがなければ飲む必要はありません。 また、いくら痛むといっても注意書きを無視した量と頻度で飲むのは厳禁です。 抗生剤 インプラントの手術後に怖いのが細菌による感染です。細菌が傷口から侵入するというのは周知の事実ですが、本来何らかの傷を負った際には絆創膏や包帯で傷口を細菌から守ります。 しかし、インプラントの手術では口の中が傷ついてしまうため、そういった対処ができないのです。 つまり、傷口が常に細菌の前に晒される状況になってしまうのです。 このためインプラントの手術後は細菌に感染しやすく、それを防ぐ役割として処方されるのが抗生剤です。 抗生剤は指示どおりのタイミングで飲むのはもちろん、処方された分は全て飲むようにしてください。 学会のガイドラインでは通常の埋入の場合、術前に1錠飲めばいいとされています。 消炎酵素剤 消炎酵素剤は痛みを抑える効果がありますし、化膿や腫れをおさえる効果があります。 痛み止めや抗生剤と異なり消炎酵素剤は傷口の回復を促す、言わば治療の補助の役割を果たす薬です。 このため、例え痛みや腫れが気にならない状態でも指示どおりに全て飲む必要があります。 また抗生剤にも言えることですが、具体的な服用期間についてはここで明言することはできません。 なぜなら、患者さんの状態や手術の程度によって服用期間は異なってくるからです。 正確に言えば、服用期間だけでなく薬の種類も異なる場合があります。 薬が効かないと感じたら 痛み止めを飲んでも痛みがおさまらない、消炎酵素剤を飲んでも膿みが出るなど、 薬の効果を得られていないと感じた時はすぐ歯科医院に行って歯科医に相談してください。 この場合薬が合っていない、もしくは手術した周囲の組織に何らかの問題が起こっている可能性があります。 担当の歯科医に相談すればすぐにレントゲンやCTなどで検査できますが、 検査の結果次第ではインプラントを取り出さなければならないこともあります。 最もやっていけないのは我慢することで、こういった場合は必ず歯科医に相談するようにしてください。

    2022.05.03

  • blog

    インプラント後のセルフケアはどうしたらいいの?

    インプラント治療をした後はお口の中を清潔に保つことがインプラントを長持ちさせるカギになるので、毎日のセルフケアがとても大切です。 インプラントは虫歯にはなりませんが、汚れが着いたままになると歯周病に似た『インプラント周囲炎』になり、インプラントにダメージを与えてひどくなるとインプラントがグラグラして抜け落ちることもあります。 自宅でできるセルフケア 毎日のブラッシングが重要 自宅でできるセルフケアで、お口の中を清潔に保つためには細かくブラッシングを行うことが重要です。 インプラント手術直後はインプラント部分を触らずに様子を見る期間がありますが、少しずつ歯ブラシを当てても良い時期に入ると柔らかい歯ブラシで細かくブラッシングをしていきます。 歯ブラシの持ち方のポイント 歯ブラシの持ち方にもポイントがあって、歯ブラシを手でそのまま握ると力が入りやすい傾向になります。 また、ストロークが大きくなりやすいので細かな所に汚れが残ってしまいやすいことがあります。 力加減や細かく動かしやすいように、親指と人差し指と中指の3本で持つと力をコントロールしやすく細かな部分にも歯ブラシを当てやすくなります。 この持ち方は歯と歯ぐきの境目や歯と歯の間の汚れを落とすのに効果的な持ち方です。 歯ブラシの動かし方のポイントは、歯ぐきの境目に斜め45度位に角度をつけて細かく動かしましょう。 歯磨き粉選びのポイント フッ素入りの歯磨き粉を使用してもOK インプラントの治療後もフッ素が入っている歯磨き粉を使用しても大丈夫です。 インプラントは高濃度のフッ素で腐食をする可能性がありますが、日本で販売されている歯磨き粉は上限が1,500ppmなので腐食の心配がありません。 フッ素には虫歯菌の活動を抑制する働きや歯質を強化する働きがありメリットが多いです。 研磨剤の粒子が粗い歯磨き粉はやめましょう インプラント治療後は研磨剤の粗い歯磨き粉を避けましょう。 研磨剤が粗い歯磨き粉で、粒子が粗く大きいものだとインプラントと歯ぐきの境目に入り込んで、異物として炎症反応が出てしまうことあります。 そのほかには、粒子が粗いことでほかの歯に細かい傷がついてしまいその結果汚れが着きやすくなることや歯ぐきが下がった部分にダメージを与えてしまうこともあります。 歯磨き粉はたくさんあるので歯科医師や歯科衛生士に確認をしましょう 歯磨き粉はその成分によって色々目的があります。歯周病の炎症を抑え、着色が着きにくいものや発泡性の少ないものなど様々です。歯磨き粉選びに迷ったら患者様のお口の状態を把握している歯科医師や歯科衛生士に相談しましょう。 インプラントをする前から患者様のお口の状況を把握しているので最適な歯磨き粉をご紹介します。 タフトブラシや歯間ブラシなどの補助清掃用具も使用しましょう 多くの方が歯ブラシだけではすべての汚れを落とすことが難しいので、補助清掃用具を使用して細かな汚れを落としましょう。 歯と歯の間は汚れが残りやすい部分なので、歯間ブラシやデンタルフロスを使用しましょう。 デンタルフロスは歯と歯の隙間が小さい時に使用して歯間ブラシは少し隙間が大きい場合に使用します。 歯間ブラシは色々な大きさがあり、歯ぐきに合っていないとダメージを与えてしまうことがあります。 歯間ブラシの大きさに迷ったら歯科衛生士に相談して適正な大きさのものを選びましょう。 セルフケアだけなく定期的健診のプロフェッショナルケアも大切 ンプラント治療後はインプラントの状態やお口の清掃状態を確認するために定期的に健診を行う必要があります。 定期健診の頻度はお口の状態によって異なりますが、3~4か月に1度程度です。 この時に普段のセルフケアだけでは落としきれない部分の汚れを機械で除去していきます。 汚れが着いたままになっていると歯石になって患者様自身では落とすことができなくなってしまうので専用の機械でしか取れない汚れも対応できます。 また、汚れが着いている部分がどこか患者様にも確認してもらって自宅でのケア方法も提案します。 歯ブラシの当て方やどのような補助清掃用具を使用したら良いかなどもお話させていただいてセルフケアに役立てていただきます。

    2022.03.29

  • blog

    タバコを吸っているとインプラントができないってホント?

    たばことインプラントの関係について インプラントは歯を失った時の選択肢として、しっかりと噛む事ができて、見た目も自然な事から患者さんの満足度の高い治療です。 インプラント治療をして10年以上使用し続ける事が出来た人が9割以上というデータもあり、適切に使用していれば長く使用する事が出来ます。 ただ、メインテナンスを怠ったり、日頃のケアをしないとお口の中の環境が悪くなり、良い状態で使う事が難しくなってしまいます。 そしてインプラントには悪影響をもたらす要因としてタバコがあげられます。 タバコのインプラントへのリスク リスク① インプラントが骨に定着しない。 タバコの煙にはニコチンが含まれています。 このニコチンが依存してしまう原因にもなっているのですが、ニコチンはお口にも悪影響を与えてしまいます。 ニコチンが血管を収縮させて、血流を悪くしてしまいます。 また、ニコチンの影響で歯ぐきが黒ずんでしまったり、一酸化炭素は骨や組織に十分な酸素を行き渡らせなくしてしまい、インプラントが骨に定着しにくい状態になってしまいます。 リスク② 感染のリスクが高くになってしまう。 白血球は免疫機能に大きな役割を果たしています。 ニコチンによって、その白血球の働きが低下して感染のリスクが高くなります。 インプラントは外科手術なので、無菌の状態で治療していきますが、インプラントを埋入した後も感染しない様にする事が大切です。 免疫機能を低下させてしまうタバコは避けたほうが良いと言えるでしょう。 リスク③ 唾液の分泌量の低下 タバコによって血流が悪くなってしまうと唾液の分泌量も低下してしまいます。 唾液には汚れを流してくれる『自浄作用』があり、唾液が少ない事で、汚れが着きやすい環境になってしまいます。 汚れは細菌の塊なので、歯ぐきに悪影響を与えたり、歯周病になるリスクが高くなってしまいます。 インプラントは虫歯になったりはしませんが、歯ぐきの周りに汚れが着いていると『インプラント周囲炎』になってしまいます。 インプラント周囲炎はひどくなってしまうと、骨が痩せる原因になり、インプラントが支えを失ってしまって、グラグラしたり、脱落してしまう原因になってしまいます。 その様な状態になるのを避ける為に、汚れを除去する事はとても大切ですし、唾液の自浄作用は大切なので、タバコは悪影響を与えてしまうと言えます。 お口に対する影響 頑固な着色汚れ タバコを吸っている方によく見られる特徴として、着色汚れがびっしりと付着している事があります。 そしてその周りには歯石が着いてしまう事が多いです。 これはニコチンやタールが歯や歯石に付着して、更にその表面に汚れが着きやすくなる悪循環を招いてしまいます。 歯石が着きやすい着色汚れは歯磨きではすべて落とす事が出来ないので歯科医院でのクリーニングが必要になります。 歯ぐきの黒ずみ 長年タバコを吸っている人は、歯ぐきが黒ずんでしまう事があります。 メラニンが沈着してしまう事やニコチンによる血流が悪くなる事が原因と言われていますが、見た目を気にする人も少なくありません。 メラニンは日焼けした時に肌が黒くなるときに紫外線から肌を守る為に生成されます。 これと同じ様に、ニコチンやタールといった有害物質から歯ぐきを守る為にメラニンが生成されて歯ぐきが黒ずんでしまうのです。 この黒ずみを改善するのは禁煙をしてあげる事が大切です。 時間はかかりますが、肌の日焼けが落ち着いてくる様に、徐々に健康なピンク色になっていきます。 口臭の原因 舌の表面には細かい突起があるのですが、そこに細菌の塊が着きやすくなります。 タバコを吸う事でこの細菌にヤニが付着してにおいの原因になってしまいます。 また舌には味覚を感じる部分があるので、その働きを鈍らせてしまう原因にもなってしまいます。 禁煙すると食事が美味しく感じるにはこの為です。 タバコの全身に対するリスク 生活習慣病と呼ばれる『脳梗塞』『心臓病』『糖尿病』に様々な悪影響を及ぼします。 まず、血流が悪くなってしまう事から心臓病には負担がかかってきます。 また、脳の血流が滞ってしまう事で脳梗塞も起きやすくなってしまいます。 糖尿病に対しては、タバコを吸う事でインスリンの働きを弱めてしまい、糖尿病になるリスクを増やしてしまいます。

    2022.03.19

  • blog

    インプラントをする前に確認するべきポイントとは

    インプラントをする前に知っておきたい6つのこと インプラントという言葉を聞いたことがあるでしょうか。今は様々な病院でインプラント手術が行われるようになり、有名になってきたと思います。そもそもインプラントとは、歯周病や虫歯、事故などで歯を失ってしまった部分に、人工の根を埋め込み、その上に歯を立てるという治療のことです。 自分の歯と同じように噛むことができるなど、メリットがたくさんあるインプラントですが、実は気を付けなければならないことがたくさんあります。 1.インプラントにはメーカーがある! インプラントとひとくちにいっても、実はバッグのブランドと同じように、インプラントにも様々なメーカーブランドがあるのをご存知でしょうか。どこのメーカーのインプラントを使っているのかによって、値段も手術の方法も違ってきます。 病院によって様々なメーカーのインプラントを使用していますので、まず、どこのメーカーのインプラントを使用しているのか、なぜそのメーカーを選んでいるのかを医師に聞いてみると良いでしょう。その説明に納得できてから手術を行った方が、後悔も少ないかと思います。 2.インプラントは歯周病になる! インプラントは人工の歯だから万能だと思っていませんか?実は、インプラントも自分の歯と同じで、メンテナンスや歯磨きを怠ると歯周病になります。しかも、自分の歯ではない分痛みを感じにくく、気づいた時には手遅れになっていたということも少なくありません。 インプラントをする合は、今まで以上に自分の口の中に関心をもつ必要があるのです。 3.インプラントは、手術当日に歯が入らないこともある!? 手術の方法によりますが、「インプラントは手術当日に絶対に歯が入る!」というわけではありません。インプラントには、大きく分けて、手術当日に歯が入るものと、手術のあと何か月か待ってから歯が入るものとの2種類があります。 それぞれにメリットとデメリットがあり、患者さんのあごの骨の質や、その医師の考え方によって手術方法を選択します。手術をしたからすぐに歯が入ると思い込まないようにしましょう。 4.インプラントの手術の前にCTを撮影する場合もある インプラントの手術の前には、あごの骨のCTを撮影して、神経とインプラントの位置や、あごの骨の質などを評価して、安全にインプラントを打つことができるかどうかを分析してから手術を行う場合もあります、CTの料金はかかりますが、安全に手術を行うことができ、失敗する可能性も限りなく少なくなりますので、CT撮影をすすめられた場合は受けた方が良いです。 5.煙草を吸っている人は向いていない! インプラントは先ほどお話ししたように歯周病になります。インプラントの歯周病のことを専門的な言葉で「インプラント周囲炎」と言います。煙草を吸っていると、歯茎の血行を悪くし、また口腔内を乾燥させて細菌が増加することから、インプラント周囲炎のリスクを高める原因となります。 せっかくお金をかけて打ったインプラントを長持ちさせたいのであれば、煙草はやめた方が賢明です。 6.定期的なメンテナンスが必要です これが一番大切なことかもしれません。インプラントは、手術をして終わり、ではないのです。インプラントを長く機能させるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。いくら家でしっかり磨いていても、専門的なクリーニングでなければ除去することのできない汚れがあります。 また、インプラントが緩んでいないか、インプラントの周りの組織が炎症を起こしていないかなどをプロの目で確認し、問題があれば早期発見することでインプラントを守ることができます。インプラントを打つ前に、メンテナンスのプログラムの内容や料金も確認しておくと良いでしょう。

    2022.03.06

  • blog

    インプラント治療後の歯磨き粉を選ぶ際の3つのポイント

    インプラント治療後の歯磨き粉を選ぶポイントは、 ①研磨剤の粒子が粗い歯磨き粉は避ける ②フッ素入りの歯磨き粉は使用してもOK ③迷ったら、担当医または歯科衛生士に確認 の3つです。 研磨剤の粒子が粗い歯磨き粉は避ける インプラント治療後は、研磨剤の粒子が粗い歯磨き粉は避けた方がいいと言われています。 舌で触れたときにザラザラするくらいの大きな粒子は、歯ぐきとインプラントの間に入り込み炎症を起こしてしまう可能性があるからです。 またインプラント以外の歯にも、荒い粒子の研磨剤が入った歯磨き粉は、歯の表面が削れしまいかえって汚れが付きやすくなる、歯周病で露出してしまった歯の部分にダメージを与えてしまうといったデメリットがあります。 フッ素入りの歯磨き粉は使用してもOK インプラント治療後でも、「フッ素入りの歯磨き粉は使用してもOK」です。 チタンがフッ素に弱いといわれますが、歯磨き粉に含まれるフッ素濃度(1000~1500ppm程度)でインプラントが腐食することはないためです。 とは言っても高濃度のフッ素では、インプラントが腐食することはあります。 しかし、日本で販売されている歯磨き粉のフッ素濃度は上限が1,500ppmと決められているため、腐食の心配がないと言えるのです。 むしろフッ素自体は、 ・歯質の強化 ・初期虫歯を修復する ・虫歯菌の動きを抑制する など虫歯予防に優れた効果を発揮します。 迷ったら、担当医または歯科衛生士に確認 インプラント治療後に自分に合った歯磨き粉を選ぶ際に1番簡単な方法は、歯科衛生士にどんな歯磨き粉がいいか聞くことです。 お口の状態に合わせて、 ・虫歯リスクが高い人には、フッ素配合の歯磨き粉 ・歯周病リスクが高い人には、抗炎症成分や殺菌成分が配合された歯磨き粉 などをおすすめしてくれます。 歯科衛生士や担当医は、あなたのお口を守るスペシャリストです。 ぜひ味方につけて、インプラントを含むお口全体の健康を維持していきましょう!

    2022.02.25

  • blog

    インプラントをする前に歯周病治療がなぜ必要?

    歯周病とは 歯周病は歯と歯の周りの組織への細菌感染が原因となる炎症病変です。まずは歯肉から感染が始まり(歯肉炎)、それがさらに進行すると歯周組織に炎症が進行します(歯周炎)。徐々に歯を支える顎の骨が溶けていき、歯の支えがなくなるため最終的には歯が抜けてしまう病気です。自覚症状がでにくく、気が付いた時には進行していることが多いため、定期的な検査を受ける必要がある病気なのです。 歯周病は歯周病原細菌の感染により発症するため、多くの歯で進行する恐れがあり、進行によって破壊された顎の骨は治療によっても治りにくい特徴があります。そのため、歯周病の進行を早期に止めることが大切になります。 精密な検査を行い、歯周病が認められる場合には治療が必要になります。治療は主に原因となるプラークや歯石の徹底的な除去、また再度プラークや歯石をつけないように丁寧なセルフケアを行うことが中心となります。治療を行った後、再度精密な検査を行い、歯周組織の病状をチェックし、安定した歯周組織を継続していく必要があります。 歯周病の状態でインプラント治療を行うリスク 感染 インプラントの周囲の歯の周囲に歯周病原細菌が存在していると、2週間以内でインプラント周囲の溝に細菌感染が起きてしまうといわれています。また、インプラント周囲に炎症が生じた症例のインプラント周囲を調査した研究では、歯周病原細菌と同様にグラム陰性菌やスピロヘータが多く存在することも報告されています。 インプラントは自分の歯より細菌感染による炎症の進行が速いことも知られています。インプラントは虫歯にはなることはありませんが、細菌感染による炎症で顎の骨が溶けることでインプラントが抜けてしまうことが考えられます。 インプラントの隣在歯 歯周病が進行した状態では、インプラント治療後に、隣の歯が歯周病で抜けてしまうリスクもあります。 残存歯の動揺や病的移動によりインプラントに対する負担が増加する 歯周病が進行した状態でインプラント治療を行うと、インプラントと隣接する歯がぐらついたり、病的に移動してしまうリスクもあります。そうなるとインプラントと歯の間が広まり、食べ物が詰まりやすくなる、かみ合わせが変化する、インプラント周囲への感染が起こりやすくなる、咬合力の負担が増大するなどといった可能性が高まってしまいます。炎症が起こってしまった上に力学的負担が増大すると、よりインプラント周囲の炎症が進行しやすくなることが考えられるため、インプラント治療の失敗につながる可能性が高まります。 対合歯の抜歯 インプラント治療によって強く咬むことが可能になります。しかし、対となる歯の歯周病が進行していると、その歯の負担が増大するため、歯周病の進行が早まってしまうリスクがあります。 インプラント治療は失った歯の機能と審美を補う治療法で、大きなメリットも多く存在します。 しかし、それを長期的かつ健康的に保つことが重要であります。そのためにはインプラントを埋入する前の段階で、口腔内から歯周病菌を可能な限り減らしておくことが大切です。

    2022.02.14

  • blog

    インプラントをしているとM R Iができないって本当?

    「インプラントをしているとMRIができない」と言うことを聞いたことがありませんか? 実際ほとんどのケースではMRIを受けることは可能です。 一体なぜこのような話が広まったのでしょうか。   MRIとかCTってどう違うの? 今まで大きな病気をしたことがない方は、MRIとCTの違いがわからないという方もおられると思います。まず、MRIとCTの検査装置の違いについてご案内しますね。 MRIの正式名称は、Magnetic Resonance Imagingです。日本語で言えば、磁気共鳴画像です。CTの正式名称は、computed tomographyです。日本語で言えば、コンピューター断層撮影です。 医療情報として、CTは放射線により画像を断層的に撮影するのに対し、MRIは強大な磁場を発生させ、電波により撮影します。CTのように放射線被ばくはないというメリットがMRIにはありますが、MRIは磁場が強大なため騒音がします。 インプラント治療後でもほとんどの場合はMRI検査が可能な理由 インプラント治療後でも、ほとんどの場合はMRI検査が可能な理由は「インプラントがチタン製」であることが関係しています。 MRI検査で画像の歪みなどにより診断の妨げになったり金属が発熱したりするのは、体内金属の中でも磁力を発生させるものです。 歯科用インプラントは、チタン合金でできているため、磁力がなくこういった問題が起きないのです。 またインプラントをしていない方でも、お口の中には金属(銀歯、金歯、メタルボンド)のつめ物や被せ物が入っている方は多いと思います。 しかし、こちらも磁力がないのでMRI検査への影響はあまりないと言われています。 インプラント治療後のMRI検査に注意が必要なケース 磁石を併用している場合 インプラントオーバーデンチャーをしてる方は、MRI検査を受ける際に注意が必要です。 なぜなら、インプラントオーバーデンチャーの中には、あごの骨に埋め込んだ2~4本のインプラントに磁石をつけて入れ歯の取り外しを可能にする治療法があるからです。 先程もお伝えしたように、MRI検査は体内に磁力が発生する金属がある場合には、検査ができなくなることがあります。 インプラント治療後にCT検査を行っても安全性に問題はない? MRIと同様にCT検査を行っても、歯科インプラントの場合は安全性について問題ないとされています。

    2022.02.03

CONTACT

当院では歯を失ってしまった人に対して複数の選択肢から治療法を提案しております。1本くらいだから大丈夫と自己判断せずにまずはお気軽にお問合せください。

診療時間
9:00~13:00
14:30~18:00

14:00〜17:00

  • 0566-95-2360
  • WEB予約はこちら
  • メールお問い合わせ
  • きど歯科
  • 根管治療サイト
  • 身近でやさしい医療メディア MedicalDOC
  • 求人サイト
  • 矯正歯科サイト
pagetop