Month: April 2023

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    インプラントが向いている人。向いていない人。

    インプラント治療を考えているが、本当に治療ができるのだろうか、と悩む方もいらっしゃることでしょう。インプラントは自費治療のため、敷居が高く、治療できる症例も限られているのではと思われがちですが、実は幅広い症例に適応する治療法なのです。今回はインプラントに最適な人についてお話をいたします。 インプラントは、失った歯の部分にチタン製のインプラント体を埋め込み、セラミッククラウンなどの人工歯を装着して噛む機能を回復させます。入れ歯やブリッジと違い、違和感がほとんどなく天然歯にとても近い噛み心地を再現できる優れた治療法です。 また入れ歯やブリッジと違い、他の歯に影響を与えず治療できるため、他の残存歯の健康維持にとっても非常にメリットがあると言えます。このように、インプラントは機能性、審美性、そして残存歯の健康維持と三拍子揃った治療法であると言えます。 治療が適している方とは ・歯が抜けてしまった方 歯は一本でも失ってしまうと、以前と同じような感覚で物が噛み辛くなります。そのままにしておくと顎の骨がどんどん吸収されてしまいます。また奥歯の場合、噛み合わせの歯がないままにしておくと、歯が伸びてしまって噛み合わせに大きな問題が出てきます。 インプラントは自然な噛み心地のため、自分の歯で噛んでいるような感覚を取り戻すことができます。 ・入れ歯が合わないと感じる方 入れ歯は作製当初は合っていても、歯がない部分の顎の骨が吸収されていくため、どうしても合わなくなってきます。そのため何度も調整が必要となり、再作製が必要になってしまいます。 インプラントは着脱式の入れ歯と異なり、人工歯根に人工歯を装着するため入れ歯のように合わないことはありません。また骨の吸収も抑えられるため、いつまでも快適に使うことができます。 ・入れ歯の手入れが面倒と感じる方 入れ歯は食後に入れ歯を外して水洗いを行いますが、毎食後に行わなければ入れ歯と歯ぐきの間に汚れが溜まり、臭いの原因となってしまいます。そのため入れ歯の手入れが面倒くさいと感じる方もいらっしゃることでしょう。 インプラントは固定式のため、取り外して洗うという手間がありません。入れ歯のお手入れが面倒な方に、とても適した治療です。 ・職業柄、歯の見た目が重視される方 入れ歯はバネをかける金具が目立ち、保険適用の差し歯の場合、白いレジンが経年とともに劣化して黄ばんできます。また歯ぐきが下がってくると隙間に食べ物が詰まったり、内側の金属が見えて審美面を大きく損ねてしまいます。インプラントは美しい見た目が特徴のひとつです。接客業など歯の見た目が重視される方にぴったりと言えます。 ・ブリッジをするための歯がない、または土台として不十分な場合 入れ歯のほかに、失った歯の機能回復手段としてブリッジがあります。ブリッジは失った歯の両隣の歯を支えとして、繋がった人工歯をセメントで装着して機能を取り戻します。しかしブリッジをするための歯がない場合、ブリッジの治療はできません。 また両隣の歯があってもブリッジを支えるだけの状態でない場合、ブリッジの治療は難しくなります。 インプラントは、失った歯の部分だけを治療するため、他の歯の状態の影響を受けずに治療することができます。 ・残っている歯を大切にしたいと思う方 歯を失ってはじめてその大切さを痛感する方は、残っているご自身の歯を長持ちさせたいと考えるものです。インプラントは他の歯に影響を与えることなく治療を行うことができるため、ご自身の歯を大切にしたいとお考えの方に最適な治療です。 ・事故やスポーツなどのアクシデントが原因で歯を失ってしまった方 事故やスポーツによる歯の損傷は、特に前歯によく起こってしまいます。前歯は特に目立つ部分であるため、審美面が大変重要となります。また周りの歯の損傷はあまり見られないため、これらの歯を削らないようにするためにもインプラントが最も適していると言えるでしょう。   ・顎の骨が十分にある方 歯を失った場合、歯の根がないため入れ歯やブリッジでは失った歯の部分の顎の骨が吸収されてしまいます。顎の骨が吸収されると、周りの歯を支える骨も少なくなり、歯が少しずつ浮き上がって揺れ動き始めてしまう恐れがあります。 インプラントは、顎の骨にインプラント体を埋め込んで人工歯根の役目を担います。そのため顎の骨の吸収を抑えることができるため、周りの歯に影響がありません。 インプラント治療が適さない方 ・医師から外科処置を止められている方 持病や血が止まりにくい薬を服用しているなどが理由でかかりつけの医師から外科処置を伴う治療を止められている方は、インプラント治療ができない場合があります。 ・骨粗しょう症の方およびBP製剤を服用している方 骨粗しょう症の方は、顎の骨とインプラントの定着が難しい場合があります。また骨粗しょう症やがんの骨転移などの際に使われるBP製剤(ビスフォスフォネート剤)を服用している場合、顎の骨が腐る顎骨壊死との関係性があると言われています。BP製剤を服用している方でインプラント治療を希望する方は、まずかかりつけの医師に相談してください。 ・口腔内の状態が不衛生な方、プラークコントロールができない方 毎日の歯磨きはインプラントの有無に限らず歯とお口の健康を守るための基本です。しかしお口の中の衛生管理が困難な方や、歯磨きをきちんとできない方には不向きです。 ・ヘビースモーカーの方で禁煙の意思が全くない方 喫煙は、体の健康だけでなく歯の健康にも悪影響を与えてしまいます。喫煙することで歯ぐきの中の毛細血管が収縮し、酸素や赤血球が届きにくくなってしまうことから歯周病が進行しやすくなります。このような状態で治療を行った場合、インプラント周囲炎のリスクが高まります。治療を希望されるなら、禁煙が必要です。しかし禁煙の意思が全くなく、ヘビースモーカーのままではインプラントは難しいでしょう。 ・18歳未満の方 顎の骨が完成する18歳ごろまでは、インプラントによる治療は難しいでしょう。それまでに補綴治療が必要な場合は部分入れ歯などで対応し、顎の骨が完成してから治療を考えるとよいでしょう。

    2023.04.29

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    犬歯の必要性とインプラント

    歯周病や虫歯、破折など、犬歯を抜歯するケースはほかの歯と同じような理由が多いです。 ですが、奥歯など以上に審美性や強度が必要となるため、犬歯の治療はインプラントが最適といえるでしょう。 犬歯とは切歯と臼歯の中間にある歯のこと 犬歯とは、別名「糸切り歯」とも呼ばれる人間の永久歯のことです。 永久歯は部位ごとに名称が異なり、前歯を「切歯(せっし)」、奥歯を「臼歯(きゅうし)」、その中間に位置する槍状の鋭い歯を「犬歯(けんし)」といいます。 犬歯は、上下顎にそれぞれ2本、計4本生えており、前歯から数えて3番目に位置しています。 犬歯は奥歯を守り下顎の位置を決めるなどの役割がある 犬歯には食べ物を切り裂いたり、歯を噛み合わせた時に切歯と臼歯に負荷がかからないようにしたりする(犬歯誘導)役割があります。 このため、縦からの衝撃に耐えられるよう、ほかの永久歯に比べて神経が長く、寿命が長いところが特徴です。 また、犬歯は下顎の位置を決めるためにも重要な役割を担っています。 下顎は、頭蓋骨と靭帯や筋肉のみで繋がっているため、不安定な状態です。 そのため、下顎は犬歯の噛み合わせを目印として、状態の安定を保っていると考えられています。 犬歯を抜歯すべき4つのパターン 厚生労働省が公表する「全国抜歯原因調査結果」(全国2,345の歯科医院で行われた調査)によると、抜歯の原因で最も多いものが「歯周病」で37%、次いで「むし歯」が29%と発表しています。 犬歯は最後まで残存しやすいものの、上記のような状態の際は抜歯が必要になります。 ほかに考えられる原因と合わせて、犬歯を抜歯すべき4つのパターンを解説します。 1. 歯周病 歯周病は、歯と歯茎の間で歯周病菌が増殖することで発症する病気です。 歯周病が進行すると、歯の根本部分の骨が溶ける歯周炎となり、歯がグラグラと揺れ始めます。 犬歯のように神経が長い歯でさえ揺れるほど歯周病が進行している場合には、抜歯すべき目安の1つとなります。 2. 重度の虫歯 虫歯も神経に到達し、さらにその先の骨の中で増殖するほど重症化している場合、抜歯の目安となります。 ここまでくると、神経を抜いて被せものをすることさえ難しい状態といえます。 3. 犬歯が折れたとき 歯が折れることを「歯牙破折(しがはせつ)」といいます。 歯の折れ方には2つのパターンがあり、白い歯の部分が折れる「歯冠破折(しかんはせつ)」と、歯茎の中の根本が折れる「歯根破折(しこんはせつ)」があります。 後者の「歯根破折」の際は抜歯が必要となります。 4. 犬歯が八重歯のとき 八重歯とは、歯がずれて生えている状態のことで、特に犬歯に多く見られます。 八重歯の生える場所が悪く口腔内を傷つけている、歯茎に埋没してしまっているなど、犬歯を抜かないと口腔内の問題を解決できない際は、抜歯が検討されます。 犬歯をインプラント治療する3つのメリット 犬歯は口を開けると目立つ部分にあるため、治療の際は実用性が高いだけでなく、見た目が良いことも大切です。 犬歯をインプラント治療する4つのメリットを解説します。 1. 目立ちにくく審美性に優れる 犬歯は前歯に近い部分にあるため、食事や会話の際にも目につく部分です。 そのため、治療の際は見た目が美しいことも大切です。 部分入れ歯やブリッジでは、フックの金具が目立つ、裏側の金属が見えてしまうことがあり、審美性に劣る点がデメリットです。 その点、インプラントではセラミットの義歯をアバットメント(土台)に被せるため、金属が見えることがありません。 美しく自然な仕上がりとなるため、前歯など口元の歯の治療に適しています。 2. 周囲の歯を削らず治療できる 犬歯をブリッジで治療する場合、前歯や隣の歯を削らなくてはいけません。 歯を削ることは、虫歯や痛みのリスクを伴います。 インプラントなら、犬歯を抜いた後の顎骨にインプラント体を埋め込むだけなので、ほかの健康な歯を残したまま治療ができます。 3. 噛む力が維持できる ブリッジだと、削った周囲の歯に負担がかかるため、咬合力を維持するのが困難です。 特に犬歯は、食べ物をかみ切る、周囲の歯を守るといった役割もあるため、耐久性の高さが求められます。 インプラントなら、顎骨と癒着したインプラント体を利用するため、天然歯と同程度の噛む力を維持できます。

    2023.04.14

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当院では歯を失ってしまった人に対して複数の選択肢から治療法を提案しております。1本くらいだから大丈夫と自己判断せずにまずはお気軽にお問合せください。

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