Month: August 2023

  • blog

    インプラントと金属アレルギー

    金属アレルギーでもインプラント治療は受けられる? 金属アレルギーでもインプラント治療は受けられます。ただし全くアレルギー症状が出る可能性がないわけではありません。 多くのインプラントでは、インプラント体にチタンを用いています。チタンは医療用として用いられることも多く、金属アレルギーを引き起こしにくい金属です。 しかし純チタンやチタン合金で金属アレルギーの反応が起きた事例も報告されています。 そのため安全性は高いものの、金属アレルギーの症状が起こる場合もあるのを知っておいてください。 金属アレルギーの方がインプラント治療を進める際の注意点 金属アレルギーの診断を受けている方、金属に触れて何らかの反応が出る方は、治療を受ける際に次の2点に注意してください。2つのポイントを意識して治療に臨めば、さらに治療の安全性が高まります。 注意点1:金属アレルギーであると医師に申告する まずは金属アレルギーであると、歯科医院の医師への申告が大切です。 申告をすればチタンへの金属アレルギー反応があるか、パッチテストなどで調べてもらえるでしょう。 インプラント治療前にはほとんどの場合でカウンセリングがあるので、医師に申告しておけば安全なはずです。 注意点2:金属アレルギーがおきない素材を使う 金属アレルギーの心配がない上部構造を選ぶことも注意点のひとつです。 上部構造の中には、金属アレルギーの不安がある素材が使われているものもあります。 しかしセラミックやジルコニアは陶器なので、金属アレルギーの方でも安心して装着可能です。 できる限りリスクの少ない素材を選ぶようにしてください。 インプラント治療による金属アレルギーの症状 インプラント治療で金属アレルギーが起きた場合、次のような症状が現れます。もしアレルギー反応があったときのために、症状について把握しておきましょう。 症状1:口腔扁平苔癬でしみる・痛む 口腔扁平苔癬によって口の中がしみたり、痛みを感じたりする症状です。口を動かすと違和感があることもあります。 口腔扁平苔癬とは口内に炎症が起きたり、白い発疹が現れたりするのが特徴です。 場合によっては全身に発疹が広がることもあります。 症状2:掌蹠膿疱症でかゆみを感じる 掌蹠膿疱症では、膿疱が現れた部分や鎖骨、胸などにかゆみが感じられます。 インプラントが原因であっても、手のひらと足の裏に現れやすく、季節や体調により症状の強さが変わる特徴があります。 最初は水ぶくれのようなものができますが、少しずつ膿疱へと変化します。 手のひらや足の裏、鎖骨、胸などにかゆみが現れたら、掌蹠膿疱症かもしれません。 インプラント治療前に金属アレルギーか確認する方法 インプラントの治療前に金属アレルギーであるか確認するには、パッチテストもしくは血液検査を受けてください。 パッチテストでは薬液を皮膚に塗り、数日間放置して反応を見ることで金属アレルギーの判断ができます。血液検査はリンパ球刺激試験と呼ばれており、採血した血液中の白血球に金属イオンを加えて反応を確認する方法です。 いずれも皮膚科でもできる検査なので、インプラント治療前に受けておくと安心できるでしょう。

    2023.08.29

  • blog

    インプラントの素材

    チタンがインプラント治療に使われる理由 チタンは金属の一種ですが、人体に異物として認識されにくくなじみやすい、「生体親和性」の高い素材です。 一般的な金属と異なり、チタンは空気に触れるとすぐに酸化皮膜を形成するため、金属イオンが溶け出すことはほぼありません。そのため、金属アレルギーを引き起こしにくいという特徴があります。また、骨と強く結合するという珍しい特性も持ち合わせています。 軽くて強度が高く、かつ錆びにくいという点でも、チタンはインプラント治療に適した素材と言えるでしょう。 オッセオインテグレーションとは 「骨と強く結合する」というチタンの特性は、ラテン語で「骨」を表す「オス」と、英語で「結合」を意味する「インテグレーション」を合わせ、「オッセオインテグレーション」と呼ばれます。 チタンが骨の中に埋め込まれると、その周りに新しい骨の組織が取りついていきます。やがてチタン表面の細かい部分にまで入り込み、まるで体に取り込まれたような状態になります。この作用によって、自分の歯に近い感覚でインプラントを使うことができるのです。 オッセオインテグレーションをより強固にするため、多くのインプラントには、ネジのような溝や凸凹が設けられています。骨としっかりと結合するには、3か月~半年ほどの期間が必要です。 チタン以外のインプラントの材料 ご紹介してきたように、チタンは金属アレルギーを引き起こしにくい素材ではありますが、ごくまれにアレルギー反応を呈する方もいらっしゃいます。金属アレルギーが心配な方は、チタン以外の非金属素材を用いることも検討してみましょう。ただし、土台となるインプラント体・アバットメント・上部構造(人工歯)ごとに、使える素材は限られます。 ①ジルコニア ジルコニアは、人工ダイヤモンドとも言われる非常に硬い素材です。強度に優れているため、強い力がかかりやすい奥歯のインプラントに向いています。 白色で審美性が高く、主に人工歯やアバットメントに用いられます。ジルコニア製のインプラント体も存在しますが、日本ではまだ承認されていません。 ②オールセラミック オールセラミックは、金属やプラスチックを使わずに作成されています。ジルコニアに比べて透明度が高く、天然の歯に近い見た目です。特に審美性を重視する、前歯の人工歯に向いています。 ③ハイブリッドセラミック ハイブリッドセラミックは、セラミックとプラスチックレジンを混ぜた素材で、人工歯として用います。 低コストではありますが、耐久性・審美性という点では、他の素材に比べて劣る部分があります。 インプラント治療は金属アレルギーでも受けられる 金属アレルギーをお持ちの方は、チタンでできているインプラント治療を受けられるかどうか心配ですよね。 チタンは、金属のなかでも生体親和性と呼ばれる、人体に異物として認識されにくい性質を持つ金属です。 そのため、チタンはアレルギー反応が起きにくく、金属アレルギーの方でも基本的には問題なくインプラント治療を受けられます。 純度の高いチタンでインプラント治療をしよう チタンは基本的にアレルギー反応が起きにくい金属ですが、インプラントにチタン以外の金属や不純物が混ざっていると、アレルギー反応が起きる可能性があります。 そのため、金属アレルギーが不安な方は、チタンの純度が高いインプラントを購入することをおすすめします。 メーカーや歯科医院で、取り扱っているインプラントにはさまざまな種類があるため、歯科医師と相談してインプラントを選びましょう。 チタン以外のインプラントの材料 金属アレルギーが心配な方には、非金属素材のインプラントもおすすめです。 以下に、非金属素材のインプラントの種類をまとめました。 非金属素材のインプラント ジルコニア オールセラミック ハイブリッドセラミック ジルコニアはセラミックの1種ですが、本物の歯のような美しさがあり審美性が高い素材です。 また、噛み合わせる歯に対して負担が少ないことも特徴だといえます。 オールセラミックは、セラミックのみでできたインプラントです。 摩耗しにくいことが特徴ですが、強い力で噛むと割れる可能性があるため、注意しましょう。 ハイブリッドセラミックは、プラスチックとセラミックが混ざった素材です。 摩耗しにくく低コストですが、経年劣化で変色してしまう点がデメリットです。

    2023.08.16

CONTACT

当院では歯を失ってしまった人に対して複数の選択肢から治療法を提案しております。1本くらいだから大丈夫と自己判断せずにまずはお気軽にお問合せください。

診療時間
9:00~13:00
14:30~18:00

14:00〜17:00

  • 0566-95-2360
  • WEB予約はこちら
  • メールお問い合わせ
  • きど歯科
  • 根管治療サイト
  • 身近でやさしい医療メディア MedicalDOC
  • 求人サイト
  • 矯正歯科サイト
pagetop