Month: January 2022

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    インプラント治療の疑問 仕事はすぐにできる?できない?

    インプラントは土台として人工歯根を埋め込むための外科手術をおこなう必要があります。 また、1度の治療では終わらず、治療完了までに数工程か必要なため、お仕事に支障が出ないか不安になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。 インプラント埋入手術後は仕事を休んだほうがいい? インプラントは外科的な手術となります。虫歯の治療などとは違い、治療が終わってすぐ日常活動ができるわけではありません。手術当日はもちろん、できれば次の日も安静にお休みできるのであればしていただいたほうが、早期回復のためにはおすすめです。 インプラント埋入手術は時間がかかる処置です インプラントの土台を埋入する手術は外科的な手術です。インプラントを埋入する部分の歯茎を切開し、その下の顎の骨を削り、金属の人工歯根(インプラント体)を埋入します。 手術にかかる時間は約1~2時間と長い時間がかかります。埋め込む本数が多ければさらに時間がかかり、患者さまは長時間仰向けで口を開けたままの体勢をとることになり、身体的・精神的負担も他の治療よりもかかります。また、麻酔下で施術していますので、麻酔が切れるまでは車の運転なども控えていただきたい事項です。そこで、当日は術後のお仕事は休んでいただきたいと思います。 インプラント埋入手術後は腫れや痛みを伴うことがあります インプラント治療は外科的手術ということで、術後はどうしても若干の出血が起こったり、傷口が回復するための腫れや痛みが起こりがちです。これらは回復と共に徐々に終息します。 程度としては個人差がありますが、大抵2、3日で落ち着き始め、1週間程度で回復 します。術後麻酔が切れて痛い場合には、痛み止めを飲んで対処していただく程度の痛みです。また出血や腫れに関しても、生活に支障をきたすような度合ではありません。ただし、術後すぐに激しい運動をしたり、熱いお風呂に入ったりすると症状が落ち着かなくなることもありますので、早く傷を治すためにも術後はできるだけ安静にされたほうが治りを早めてくれます。 インプラント埋入手術は麻酔が必要です インプラントの土台埋入手術は、歯茎を切開して顎の骨に埋入するための穴を開けるために専用の機械を用いて切削作業をおこないます。麻酔も虫歯の治療などで使用する麻酔よりも長時間効く麻酔を施します。全身麻酔をおこなう場合もありますので、切れてくるまでに時間がかかり、術後しばらくは安静にしていただく必要があります。 車の運転が必要であったり、体力の必要なお仕事は術後すぐ戻ることは難しいと思われますので、前もってお休みを取っておかれることをおすすめします。 どんな仕事だったら術後でも可能? 一概に「術後でもできる仕事」という線引きはありません。インプラントは患者様ごとに 場所や本数、口腔内の環境も違います。これらによって手術にかかる時間や治療期間も違います。そのため、術後すぐや次の日から仕事ができるかどうかは、仕事の内容や患者様の回復状態によって違います。 当日はできるだけお休みいただき、翌日は激しい動きや口を使う作業があるお仕事でなければ大丈夫だと思われます。また、簡単なデスクワークや自宅でのテレワーク程度でしたら、体調に問題が無ければおこなっていた

    2022.01.17

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    インプラント手術の時間

    インプラント治療は、インプラントをあごの骨に埋め入れる外科手術を行います。「手術」というと少し怖い印象がありますが、実際、どのくらいの時間がかかるものなのでしょうか?ここでは、インプラントの手術法ごとに目安となる時間をご紹介いたします。 ※患者様のお口やお身体の状態、歯科医師によって異なりますので、ご参考程度にお考えください。 インプラントの手術方法と時間 通常のインプラントの手術方法には、「一回法」と「二回法」とがあります。まずは、それぞれの手術方法と手術にかかる時間についてご紹介します。 一回法と手術時間 一回法は、歯茎を切開する手術を、一回のみ行う治療法です。インプラントを埋め入れる際に、インプラント体のヘッド部分を歯茎の外に出すことで、もう一度歯茎を切ることなく人工の歯の装着を行います。インプラントを埋め入れてすぐに人工の歯を装着する場合などは、この方法で治療します。 インプラントを埋め入れる手術時間 ・1本 10~25分 ・2~3本  20~35分 ・4~6本  40~75分 ・7~10本 80~110分 二回法と手術時間 二回法は、歯茎を切開する手術を二回行う方法です。一回目の手術でインプラントをあごの骨に埋め入れ、一度歯茎を閉じてインプラントと骨が結合するまで3~6ヶ月待った後、二回目の手術で歯茎を切開し、人工の歯の土台をインプラント体に取り付ける方法です。骨を増やす治療を同時を行う場合などは、感染率の低いこの方法で治療します。 インプラントを埋め入れる一回目の手術時間 ・1本 10~25分 ・2~3本  20~35分 ・4~6本  40~75分 ・7~10本 80~110分 インプラント体に土台を取り付ける二回目の手術時間 ・1本   5~10分 ・2~3本 15~20分 ・4~6本 25~35分 ・7~10本 35~60分 オールオン4と手術時間 一回法や二回法などの通常の手術以外に、オールオン4という手術法もあります。「オールオン4」は、歯が1本も無い、または上あごか下あごの一方の歯が全て無い方に対する治療法です。4本という少数のインプラントを、角度を付けてバランスよく埋め入れることで、手術したその日に10~12本分の人工の歯(仮歯)を固定することができる治療法です。この治療法の場合は、約1時間以内で手術は完了します。 インプラントを埋め入れる手術時間 埋め入れる本数 4本 : 手術時間の目安 40~60分 骨を増やす治療と手術時間 インプラントはあごの骨に埋め入れて治療するため、治療を行うためには、ある程度の骨の厚みや高さが必要です。そのため、インプラント治療を行いたい部分に十分な骨がない場合には、骨を増やすための手術を行うことがあります。骨を増やす手術を大きく分けると、「インプラントを埋める手術と同時に行う場合」と、「インプラント埋める手術の前に、骨を増やす場合」の2パターンがあります。 インプラントを埋める手術と同時に行う場合 ・ ソケットリフト(上あごの骨を増やす手術) 5~10分 ・ GBR(骨の厚みを増やす手術)(1箇所)10~20分 (*担当医の経験や埋入場所などで異なります) インプラント埋める手術の前に、骨を増やす場合 ・ GBR(骨の厚みを増やす手術)(1箇所) 30~40分

    2022.01.11

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    インプラントの歴史

    古代ローマ時代のインプラント 失った歯を人工材料で補うデンタルインプラントの起源は古く、紀元2世紀から3世紀の古代ローマ時代まで遡ります。 その後、さまざまな材質を用いての治療が試みられてきましたが、インプラントを埋入しても、長持ちすることはなく、広く普及するものとはなりませんでした。 インプラント治療最大のブレークスルー(チタン性インプラントの登場) 1952年、スウェーデンのルンド大学で研究を行っていたペル・イングヴァール・ブローネマルク教授によってチタンが骨と結合することが発見され、チタンがインプラントに応用されるようになります。 この骨と結合するというチタンの特性こそが、デンタルインプラント治療に生体親和性と長期的な機能といった恩恵を与え、現在のインプラント治療の礎となりました。 その安全性、耐久性を確証するため幾度もの動物実験を経て、1962年本格的に人間へのインプラント治療が行われるようになりました。 しかし、ブローネマルク教授が歯科医師ではなかったことに批判的な立場の歯科医師も多く、普及には至りませんでした。 歯科インプラントの臨床現場での普及 1978年に初のデンタルインプラントのコンセンサス会議が、ハーバード大学とアメリカ国立衛生研究所の共催で開催され、デンタルインプラントのデータ収集と分析、および評価基準が確立されました。 大きなターニングポイントとなった1982年のトロント会議において、予後15年の症例が報告され、その安全性、耐久性が広く認知されることにより、北米を中心に爆発的な普及が始まりました。 インプラントの臨床応用の発展 1980年代から現在まで 【初期~中期】 一般臨床において、インプラント治療が安全かつ確実に行われるための研究開発がすすみ、多くの患者さまに提供され始めた時代です。 いかにインプラントと骨との結合を確立し、喪失した歯を補い咀嚼機能を回復するかということを模索しながら、その成果をもとにインプラント治療の適用範囲も下顎の総入れ歯への応用から始まり、一本の歯の喪失、複数の歯の喪失への応用へと進歩していきました。 中期以降になると治療時間の短縮やインプラント治療のための骨造成術といった事柄についても注目が集まり研究が始まりました。 【過渡期】 2000年代半ばからインプラント治療のゴール(目的)の概念が大きく変わってきます。 前述の通り、インプラントが咀嚼機能の回復と耐久性の保持がインプラント治療のゴールであったのに対し、現在はそれに加え、審美性についても追及する流れになっています。 審美性の追求とは機能だけではなく、天然歯と変わらない見た目を得ることです。 残念ながら、この機能性と審美性を併せ持つ結果を得ることは、未だに難易度が高く、治療の技術が必要になります。 【現在】 歯科用インプラントの治療が確立し広く普及され、多くの患者さまへその恩恵を提供できる時代になりました。 しかし、その一方で安易にインプラント手術を行う歯科医師が増え、多くの失敗や合併症が報告されるようになってきました。

    2022.01.04

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当院では歯を失ってしまった人に対して複数の選択肢から治療法を提案しております。1本くらいだから大丈夫と自己判断せずにまずはお気軽にお問合せください。

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