インプラント治療が怖いといわれる理由

インプラント治療が怖いと感じるのは、主に9つの理由があげられます。しかし、いずれも正しい知識を持って、よい歯科医を選べばそれほど心配する必要はないことがわかります。詳しく解説していきましょう。

外科手術がある

OneGuideを装着し手術

インプラント治療は外科手術に含まれます。外科手術とは、メスなどを用いて患部を切開し治療することです。そのため、イメージが先行してしまい「怖い」と感じるひとも少なくないでしょう。

外科手術はリスクをゼロにすることは難しいものです。しかし、手術のリスクを軽減できる可能性はあります。

インプラントそのものへの信頼性

そもそもインプラントそのものへの信頼性や馴染みがないことも、怖いと感じる原因のひとつです。インターネットで検索をしていると、危険性が煽られるような記事を目にすることもあるでしょう。

インプラントは、日本で1983年から取り入れられており、すでに40年近くもの歴史があります。インプラントの登場以降も、さまざまな改良がなされ、臨床成績もさらに向上しています。治療で使用されるチタンも、整形外科の人工関節や脳神経外科の頭蓋骨の代用に使われるものです。

まずはインプラントの概要を含め、メリットやリスクについてしっかり理解した上で判断しましょう。

歯科医師・歯科医院が怖い

幼少期の虫歯治療のトラウマがあったり、相性のよくない治療で痛い思いをされたりして、今でも怖いイメージが払拭されないままの方もいるでしょう。「歯医者」と聞くだけで、クリーニングや定期診察でも嫌だなぁと思うかもしれません。この原因を解消するには、やはり信頼できる歯科医を選ぶことが大切です。

さらに、患者さま自身もインプラントの知識をしっかり持っていただき、不明点や疑問点は質問して解消していきましょう。

年齢的なデメリット

インプラントのメリットとデメリット

「若いうちからインプラントにして、老後が心配……」「高齢だから体力的にもつかどうか不安」と年齢的な観点から怖いと感じる方もいるのではないでしょうか。結論からいうと、骨の成長がとまる20歳頃からであれば治療は可能です。また高齢の方でも、口内の健康状態が問題なければ治療は受けられます

最近では85歳以上の方でも治療されるケースも多いので、年齢を理由に諦める必要はありません。どうしても不安な場合は、その旨カウンセリング時に医師に伝えましょう。

治療費が高額になりそう

インプラント治療は保険適用外なので、歯科医によって治療費が異なることも原因のひとつです。適正価格がわからないと判断に困りますよね。あまりに安すぎても不安に思われるかもしれません。気になる歯科医で診断の上、先生との相性を見つつ、見積もりを出してもらって判断してもよいかもしれません。

早期にインプラントがダメになりそう

高額な費用を支払ったにもかかわらず、すぐにインプラントがだめになるのでは?と不安に思われる方もいるのではないでしょうか。実は、失った歯の代表的な治療法の中では、インプラントがいちばん長持ちします。インプラントは約10~15年、ブリッジは約7~8年、入れ歯は約4~5年とされています。

さらに、インプラントは約10~15年たっても約9割が状態を保持しているというデータもあります。

痛みや腫れが怖い

インプラントの痛みはどれくらい?

痛みや腫れは個人差によるものです。とはいえ、大体1~2週間程度で落ち着きます。腫れも術後3日目がピークですが、通常のインプラントではほとんど腫れないとされています。違和感や不快感は、術後~抜歯までの1~3週間程度は続く可能性もありますが、徐々に慣れてくるでしょう。

痛みや腫れを最小限に抑えるために、技術や知識がある歯科医師を選ぶことが大切です。そして術後も担当医の指示を守って、しっかりケアをしましょう。

ネット上の声

近年簡単にインターネット上でいろいろな情報が得られるようになりました。中には、必要以上に恐怖心を煽っているものも見られます。どのような媒体が発信しているのか、根拠はあるのか、しっかりと見極めることが大切で

ネットで見つけた声はすべてを鵜呑みにせず、国や公共機関が発信している情報をチェックしましょう。また、どうしても気になることについては、実際にカウンセリングで医師に尋ねることをおすすめします。

不具合があったケースも残念ながらある

残念ながらインプラントでのトラブルがあるのも事実です。埋め込んだインプラントにぐらつきが生じたり、骨に開けた穴が大きすぎてインプラントが抜け落ちたりする事例もあります。しかし、信頼と実績のある医師であればリカバリーも可能ですので、術後おかしいと思ったときにすぐに診てもらえる医師を選ぶことが大切です。

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