インプラントをするにあたって手術を避けることができません。手術と聞くと不安を抱える方も多いかと思います。しかし、手術前に注意しておきたいポイントを押さることで、少しでも不安を払拭できます。

インプラントについてきちんと理解してから決断する

インプラント治療をするにあたって、インプラントについての基本な知識を理解した上で、インプラントをする決断をする必要があります。インプラントについてまだ深く理解できていない方は、最低でもこのブログの情報を理解しておきましょう。

まず、インプラントは手術を伴い、治療期間が長くなります。場合によっては手術が数回必要なこともあり、たとえ手術が短い時間で終わったとしても治療期間が長くなります。お口の状態によっては手術を2回しないといけない場合や数ヶ月期間を開けることもあります。

次に、治療費用が高額になるという点です。インプラント治療は保険適用外の自費治療であるため、治療金額は1本あたり数十万円必要となります。また骨造成などインプラント手術の前に手術が必要になる場合では、さらに高額な費用が発生します。

他にも「インプラントは決して永遠ではない」ということも理解しておく必要があります。人工の歯であるためインプラント自体はむし歯にはなることはありませんが、インプラント歯周炎などによってインプラントが抜けてしまうことがあります。そのためインプラントをしたから終わりではなく、定期的にメンテナンスを受ける必要があることを理解しておくことが大切です。

体調を整える

インプラントの手術前になったら、まず注意しなければいけないポイントとして「体調を整える」事があります。十分な睡眠を確保して、体の疲れをしっかりと取っておきましょう。

そのなかで特に注意しなければいけないなのは風邪です。風邪をひくことで咳が出る、鼻呼吸が難しくなるなど、インプラントの手術をするにあたって障害になる可能性が高くなるためです。風邪でなくても、手術中に体調が悪くなってしまうと、手術を継続することが困難になるため、手術前数日は体調を悪くする行動は避けることが大切です。

服薬している薬をきちんと伝える

現在服薬している薬があるのであれば、歯科医師にきちんと伝えておくことも大切です。お薬手帳などで、服薬している薬の種類や量が把握できるものをお持ちであれば、事前に提出するようにしてください。

例えば「動脈硬化の薬」「糖尿病の薬」「向精神薬」「経口避妊薬」など、場合によっては服用を控える必要があります。

お酒とタバコを控える

通常の病院での手術と同様に「お酒」と「タバコ」も注意する必要があります。手術の1週間前から、これらを控える必要があります。特にタバコは骨の代謝を阻害する可能性があるため、骨に関係しているインプラントにとってデメリットとなりえます。

当日は車での移動を控える

手術の内容によっては運転をすることが危険な場合があるのでその際は事前にご説明しております。

手術後の注意点を理解しておく

最後に、手術後の注意点を、前もって理解しておくことをオススメします。インプラント手術を受けた後は、すでにこの記事で紹介したリスク以外にも、いくつかの注意点があります。前もって理解しておくことで、リスクを犯す可能性を減らす。

食事について

手術するのはお口の中のため、どうしても食事には気を使う必要があります。具体的には熱いものや刺激のあるものを避けることが大切です。

歯磨きについて

原則歯科医師や歯科衛生士の指示に従ってください。手術後、最低でも2週間は手術した場所に歯ブラシを当てないようにしてください。他の歯については通常通り歯磨きをしても問題はありません。

入浴について

手術当日は入浴自体を避けるか、軽くシャワーを浴びる程度にしておきましょう。

運動について

最低でも2~3日は激しい運動を避けるようにしてください。入浴と同様にお口の中に直接関係しない運動でも、傷の治りや出血に影響する可能性があるため注意する必要があります。

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