なぜ歯がないままにしておいてはいけないのか
下記のような症状を引き起こすリスクがあるので、歯がないままの状態を放置することはやめましょう。
1:歯並びの悪化・不正咬合
歯が抜けたまま放置すると、5年から10年かけて少しずつ歯がずれていきます。奥歯がないまま放置をすると出っ歯になったり、かみ合わせが合わない不正咬合(ふせいこうごう)になる可能性があります。
2:関節痛

女性をはじめ、筋肉が少ない人のかみ合わせに支障が起こると、筋肉を使ってコントロールすることができないので、少しずつ体が歪みはじめます。そこから骨格や関節痛などの異常を引き起こすまでに発達する恐れがあります。
3:あごの異変・顎関節症
かみ合わせが悪くなると、あごの痛みが発生したり、顎関節症になる可能性があります。
4:首の痛み・異変
あごの骨格がずれると、首にも影響を及ぼします。症状が進行すると、頚椎(けいつい)損傷にもなってしまうので注意をしましょう。
5:肩こり

あごがずれると周囲の筋肉が疲労を起こします。それをカバーしようとすることで、肩に負荷がかかったりゆがみを起こし、肩こりを引き起こします。
6:頭痛
肩こりや首の痛みなどの症状を、放置すると頭痛を感じるようになります。慢性化の頭痛はなかなか治らないケースもあるので早めの治療を心がけましょう。
7:耳鳴りやめまい

かみ合わせが悪いという場合の多くは、あごが後ろにずれていることが原因です。そのずれによって、下顎頭(かがくこつ)と呼ばれる下あごの一部の耳管が圧迫され、耳鳴りやめまいが発生します。
歯を失ってしまった場合の治療方法
ブリッジ | インプラント | 入れ歯 | |
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概要 | 抜けてしまった歯の両側の歯を削って、土台を作ります。そこに橋(ブリッジ)のように連結した人工の歯を被せて歯の補修をする治療です。 | 歯が抜けてしまった部分のあごに、人工の歯根を埋め込みます。その上に上部構造と呼ばれる人工の歯を被せる治療です。 | 入れ歯には部分入れ歯と総入れ歯があり、バネと呼ばれるものを歯がない部分の奥歯に引っかけて使うので取り外しが可能です。 |
安定性 | △ ・7~8年間は安定性があるが、それ以降は再治療が必要 | ◎ ・安定感がある ・半永久的に使用できる | △~〇 ・入れ歯の素材によって異なる ・保険が適用できないが装着時のフィット感が高い入れ歯もある |
違和感 | ◯ ほぼない | ◎ 違和感がなく、つけ心地が快適 | △ 入れ歯の素材や種類によって差がある。 |
咬合力 | ◯ ほぼ天然歯と同じように噛めるが、過度な負担をかけると折れてしまう可能性がある | ◎ あごの骨にしっかりと人工の歯根が固定されているので、天然歯と同様に噛める | △~〇 入れ歯の種類や素材によって差がある |
審美性 | △ 歯科医師の技術力や素材によって変わる | ◎ セラミック素材など天然の歯に近い色や艶を出せる | △~〇 入れ歯の素材によって異なる |
他の歯への影響 | × 歯がない両側の歯を削る必要がある | ◎ ない | △ バネをかけている歯に負担がかかる |
治療本数 | × 本数が多いと治療はできない | ◎ 1本でも治療ができる 本数が多くても治療は可能 | ◎ 多くても治療ができる |
治療期間 | 〇 比較的短い | △ 半年~1年 | 〇 比較的短い |
健康保険 | ◯ 適用可能 ただし欠損数によっては適用できない場合もある | × 適用外 | ◯ 適用可能 ただし欠損数によっては適用できない場合もある |
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