歯周病とインプラント周囲炎の違いとは?

歯周病とは

歯周病とは
歯周病は大きく「歯肉炎」と「歯周炎」の2つに分類されます。実は口の中には多くの細菌が存在し、この細菌が歯の表面にくっつき、増殖したものをプラークです。プラーク1mg中には10億個もの細菌がいると言われています。この細菌の塊が育ってしまうと、口をゆすぐだけでは取れないくらい、歯の表面についてしまいます。
このプラークが原因で歯肉に炎症がおきるものが、「プラーク性歯肉炎」「プラーク性歯周炎」です。この歯周病が通常診療を行なっている中で発見される歯周病の大部分を占めています。
歯肉炎は歯肉だけに炎症が見られる状態です。歯肉に赤みを帯び、腫れたような状態になります。歯ブラシをすると血がでることもありますが、歯の周りのアゴの骨は溶けていない状態です。
歯周炎は、歯肉に起こった炎症が、歯を支えるアゴの骨(歯槽骨)、歯の根の表面(セメント質)、歯と骨を繋げている組織(歯根膜)など歯の周りの骨や組織にまで進んでしまった状態です。

インプラント治療とは

当院のインプラントの種類
インプラント治療は、歯を失ってしまった箇所に、チタンなどで作られたインプラント体を使って口の中に被せ物を支える土台を作ります。土台が骨に定着した後、被せ物を装着することで、ご自身の歯があった時のように食事をしたりできるようにします。

歯周組織とインプラントの周りの組織について

歯周組織と、インプラント周囲組織には共通点と、異なる点があります。
共通点として、粘膜組織の形やインプラントと歯肉のくっつき方、インプラントの周りに存在している歯肉の硬さなどあります。
異なる点としては、歯肉の内側にある組織(結合組織)の成分、インプラントと歯肉をくっつけるコラーゲン線維の走行方向、インプラントとアゴの骨の間に歯根膜が存在しない、血液供給などがあります。一番の大きな違いは歯と骨の間には歯根膜が存在していますが、インプラントにはこの歯根膜がないことです。

プラークとインプラント

インプラントと、歯の周りに存在するプラークの細菌は大きな違いはありません。しかし前述したようにインプラントは、天然歯と違い歯根膜という組織が存在しないため、アゴの骨とインプラントが直接くっついている状態です。また血液供給が天然歯よりも脈管系を介した防御機構がありません。したがって、プラークに対する防御機構が天然歯と比較すると弱く、インプラントと歯肉のくっつきが壊されてしまうと、炎症が幅広い範囲にまで進みやすいということになります。

インプラント周囲粘膜炎とインプラント周囲炎

インプラントと、歯の周りに存在するプラークの細菌は大きな違いはありません。ただしインプラントはアゴの骨と直接くっついている状態(歯と異なり歯根膜は存在しない)で、歯と違い歯根膜という組織が存在しません。また血液供給が少ないため、天然歯よりも脈管系を介した防御機構が弱くなります。したがって、天然歯と比較するとプラークに対する防御機構が弱く、インプラントと歯肉のくっつきが一度壊されてしまうと、炎症が幅広い範囲にまで進みやすいということがいえるのです。

インプラント周囲炎の原因

口の中の状態、歯周病の治療が完了していない、喫煙、糖尿病に罹患している、インプラント表面の状態などが関わっています。またインプラント治療後に定期的な歯科医院でのメンテナンスを受けていない方は、インプラント周囲疾患になりやすい傾向にあります。
歯周病とインプラント周囲炎から確認される細菌が似ており、歯周病になっている箇所からインプラントの部位に感染することもあります。
そのため天然歯だろうがインプラントであろうが、プラークコントロールを含めた定期的なメンテナンスが非常に大切です。

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当院では歯を失ってしまった人に対して複数の選択肢から治療法を提案しております。1本くらいだから大丈夫と自己判断せずにまずはお気軽にお問合せください。

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