歯周病は大きく「歯肉炎」と「歯周炎」の2つに分類されます。実は口の中には多くの細菌が存在し、この細菌が歯の表面にくっつき、増殖したものをプラークです。プラーク1mg中には10億個もの細菌がいると言われています。この細菌の塊が育ってしまうと、口をゆすぐだけでは取れないくらい、歯の表面についてしまいます。
このプラークが原因で歯肉に炎症がおきるものが、「プラーク性歯肉炎」「プラーク性歯周炎」です。この歯周病が通常診療を行なっている中で発見される歯周病の大部分を占めています。
歯肉炎は歯肉だけに炎症が見られる状態です。歯肉に赤みを帯び、腫れたような状態になります。歯ブラシをすると血がでることもありますが、歯の周りのアゴの骨は溶けていない状態です。
歯周炎は、歯肉に起こった炎症が、歯を支えるアゴの骨(歯槽骨)、歯の根の表面(セメント質)、歯と骨を繋げている組織(歯根膜)など歯の周りの骨や組織にまで進んでしまった状態です。